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【応用情報技術者】サイバーフィジカルシステム(CPS)とは何か

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●サイバーフィジカルシステム(CPS)とは
現実世界のデータを基に、仮想空間で現実では行えないシミュレーションを行うシステム。

出題された回(平成29年度春期以降)
令和2年度秋期

サイバーフィジカルシステム(CPS)の説明

サイバーフィジカルシステムとは、現実世界のデータを基に、仮想空間で現実では行えないシミュレーションを行い、現実世界の問題の解決策を探るシステムです。

サイバーフィジカルシステムの特徴

データの収集

サイバーフィジカルシステムは、センサー収集したデータを基に、ディジタル世界でシステムを制御及び監視します。センサーを使い、リアルタイムで情報を収集するため、適切な動作を実行できます。

通信とセキュリティ

リアルタイムで情報を収集・分析し、現実世界の物を制御するので、安定した通信環境が必要になります。また、仮にシステムが攻撃を受けることで誤作動が起こると危険なので、セキュリティの信頼性も重要になります。

サイバーフィジカルシステムの例

自動車

自動車の自動運転技術ではカメラやレーダーなどのセンサーを使用して、車両周囲の状況をリアルタイムでモニタリングし、危険があればブレーキを掛けるなどして車の動作を制御します。

製造業

センサーやアクチュエーターを使用して、製造ラインの自動化や監視を行い、製造プロセスをリアルタイムで制御します。サイバーフィジカルシステムを使うことで製造プロセスの効率化と品質向上を実現します。

過去問

応用情報技術者 午前試験
令和2年度秋期問7
1

CPS(サイバーフィジカルシステム)を活用している事例はどれか。

ア 仮想化された標準的なシステム資源を用意しておき、業務内容に合わせてシステムの規模や構成をソフトウェアによって設定する。

イ 機器を販売するのではなく貸し出し、その機器に組み込まれたセンサで使用状況を検知し、その情報を元に利用者から利用料金を徴収する。

ウ 業務処理機能やデータ蓄積機能をサーバにもたせ、クライアント側はネットワーク接続と最小限の入出力機能だけをもたせてデスクトップの仮想化を行う。

エ 現実世界の都市の構造や活動状況のデータによって仮想世界を構築し、災害の発生や時間軸を自由に操作して、現実世界では実現できないシミュレーションを行う。

正解と解説

正解は”エ”
現実世界のデータを基に、現実世界では実現できないシミュレーションを仮想世界で行うのがサイバーフィジカルシステムなので、”エ”が正解です。